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2022-10-19

東京大学 世界初※ DENBA技術で自律神経の活動が高まることを実証 

当社は、国立大学法人 東京大学大学院教育学研究科 身体教育学コースの野崎大地教授および伊藤忠商事株式会社との共同研究により、DENBA技術による15分程度の電場印加が、自律神経(交感神経・副交感神経の双方)の活動を高めることを確認致しました。


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図1:電場がHRおよびSRDDに及ぼす影響。SDRRは電場の印加によって有意に増加した。



【実証試験の概要】

本研究では、まず、最初に調べるべき事項として、緊張や不安に関係するとともに、加齢や疾患によっても変化する⾃律神経系の活動レベルに着⽬しています。⾃律神経系の活動の評価には、⼼臓の拍動の時間的変動(⼼拍変動)を⽤い、DENBA技術による短時間の電場印加が⾃律神経系の活動に及ぼす影響の有無を客観的に検証することを本研究の⽬的としました。



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図2:RR間隔時系列のパワースペクトル密度(PSD)。右パネルは両対数表示。電場有り条件で全体的にPSDが大きくなっていることがわかる。



【試験手順】

① 20-56 歳の合計22 名の被験者に、DENBA のマットを敷いた椅⼦の上で60 分間座位にて安静を保ってもらいました。

② このとき、被験者には見えないように、15 分間毎にDENBA のスイッチのオン・オフを切り替えました。

③ この間、記録した⼼電図から得られたR 波の時間間隔(RR 間隔)の変動(⼼拍変動)を分析対象としました。

④ 被験者は、DENBAのスイッチのオン・オフに伴う微弱電場の切り替えには全く気が付きませんでした。

⑤ それにも関わらず、RR 間隔の標準偏差、RR 間隔のパワースペクトル密度から求めた低周波・⾼周波の両成分が、微弱電場を印加すると統計的に有意に⼤きくなることが明らかになりました。

⑥ 低周波成分、⾼周波成分はそれぞれ交感神経、副交感神経活動を反映するとされていることから、DENBA による微弱電場の印加は、⾃律神経系の活動を⾼進させる可能性が⾼いと結論づけられました。



※ 空間電場発生装置において(2022年9月27日現在、当社調べ)